うちの娘は9ヶ月になるまで、すり潰したバナナしか食べませんでした。
しかし10ヶ月になる過渡期、アプローチ方法を変えただけでその1週間後には自ら手づかみ食べをするまでに急成長!
その方法は、今まで@ママがやってきたものとは全く逆の発想でした。
もちろん、うちの娘に有効だったからと言ってすべての赤ちゃんに通用するわけではないと思いますが、
かつての自分と同じように離乳食に悩むママの助けになればと思い、この記事を書きたいと思います。
今回は当時の自身の気持ちや行動を忘れたくないという想いから、いつもの文体と違い実況中継のような記録風にしております。
ノウハウ記事としてはかなり読みづらい部分もあるかと思いますが、「情報を得る」という視点ではなく、一人のママの記録といったひとつの「読み物」としておつきあい頂けますと幸いです。
※ボリュームが多いので前編後編の二回に分けて公開します。
バナナ以外はどれほど苦労して試行錯誤しようが、全く受け付けない娘。お口はいつも一文字(いちもんじ)。
@ママが何とか食べさせようと一生懸命になればなるほど娘は拒否する一方で、負の連鎖が続いていきました。
やがて精神的に疲れ果ててしまい、 「ま、いっか、どうせ(バナナ以外)食べないし」が当時の@ママの口癖に。
一見するとひどい言葉なのですが、当時はそう自分に言い聞かせることで自分の心を守ることで精一杯でした。
変化が起きたのは、娘が10ヶ月を目前にしたある日のこと。
お友達ママとランチしたときに言われた「あること」がキッカケとなりました。
そのママは離乳食を順調に進めており、他のママからも相談を受けるような存在。
複数名でランチしたとき、私がいつものように「うちの娘、離乳食全然食べなくて、もう諦めることにしているよ(苦笑)」といったことを話したところ、
そのママはうちの娘がスプーンや食器に興味があるかどうかを確認し、こう言いました。
「それって、自分で食べたいんじゃない?(汚れを恐れず)自分で食べさせてみたらどうかな?」
・・・目から落ちました。涙じゃなく、ウロコが。
確かに、うちの娘はかなりの慎重派。なんでも手で触って、色んな角度から観察したがります。
初めてのものは、おもちゃですら口に入れたり舐めることはありません。(最近その原則が薄れつつありますが)
一方で@ママは、離乳食のスプーンや食器そして食材は、汚されることを恐れて一度も触らせたことがありませんでした。
そうか、もしかして娘は「バナナ以外の食材は断固拒否」なのではなく、「観察してないから食べたくない」だけなのかもしれない。
自分の心を守るために諦めることが当たり前となっていた離乳食生活に、光明が差したような気がしました。
さて、@ママがやってみたアプローチ方法の説明の前に、ここで娘の当時のスペック(?)をまとめたいと思います。
これからお伝えするアプローチ方法が他の赤ちゃんに通用するかどうか、それはその子の性格にもよりますが、
当時の娘のスペックに近ければ近いほど、通用する可能性が高いと思われます。特に咀嚼力はポイント高いですね。
・歯
→上2本が生え始め。下2本が半分くらい生えてきた。口を開けるとすぐに分かるレベル。
・咀嚼力
→かなり強く、@ママが娘の口に指を入れると歯型がくっきり。歯をカチカチと鳴らしたりするのも好き。
・性格
→慎重。何でも手で持ってあらゆる角度から観察してから舐める。喜怒哀楽は激しい。
・身体能力
→運動神経は鈍め。ハイハイ&腹ばい拒否。腹ばいさせると本気で怒る。おすわり大好き。
こうして振り返ると当時の娘は、咀嚼力があるにも関わらずペースト食材しか食べなかったわけです。
そして、おすわりしかできなかったことも、つぶつぶ食材の克服に功を奏しました。
歯については10ヶ月の今現在の写真ですが、こんな感じ。当時はこれよりももう少し歯が生えていなかったとお考え下さい。
家に帰って@ママがやったこと、それは「娘に食材を触らせてみる」ことでした。
今はお互いに固定概念で「バナナしかダメ」と思っていますが、もしかしたら触って興味を持てば食べてくれるかもしれない。
しかし、いくら汚されることを恐れずとはいえ、被害は最小限に抑えたいところ。
そこで@ママが使ってみたものは、「ベビーバス」でした。
うちで使っているのは下記の永和のベビーバス。(それまではリッチェルの空気を入れて膨らませるタイプを使用してましたが娘の蹴る力が強くなり壊れました)
10ヶ月になった今も大活躍中です。排水フタの穴の部分にS字フックを通してお風呂場に干しておけるところが本当に便利。(画像クリックでAMAZONの詳細ページにジャンプします)
これを娘と自分の間に挟むように配置したら、トレーニングスタート!
まずは娘でも持てる大きさと重さの小鉢に、炊きたてご飯(適度に冷ます)をセット。
それをベビーバスを挟んでこちら側から娘側へ差し出し、米粒を存分に触らせます。
娘は手についた米粒を嬉しそうに擦り付けたり、盛大に小鉢をひっくり返したり・・・。
しかし、基本的に被害をうけるのはベビーバス。シャワーで洗い流せばいいので問題なし。
多少、カーペットにも被害がでてるけど、そこはまぁ良し。
娘が米粒に夢中になっている間に、スプーンに米粒をすくい娘の口へ。瞬殺で叩き落されました。やっぱダメか。
それならばと自分の人差し指に数粒の米粒をつけ、そーっと娘の口へ。
そしたら、なんと、た…た…た食べたぁぁぁぁああああああ…!!!!
娘が食べた!娘が食べたッ!(「クララが立った」的なノリで脳内再生)
しかし、下手に騒ぐと娘のヤル気を削ぐかもしれないので、表向きは冷静を装いつつ頭の中では小躍り&大フィーバー。
以前から、@ママが娘に指を噛まれるという拷問…いや遊び?(@ママは本気で痛い)をしていたため、本人はあまり抵抗なく米粒を口に入れてモグモグできたようです。
米粒の観察に夢中な娘の口に、もう一度米粒をつけた指を入れるとまたモグモグ。これを何度か繰り返しました。(便宜上、以後これを「米粒チャレンジ」と表記します)
ついに娘は、バナナ&ペースト以外の食材を、自分の歯で咀嚼することができたのです。
この時期、娘はちょうど10ヶ月になりました。
それまでは、朝夕の二回食もどき(量をたべないので1回分の量を2回に分けていました)だったのですが、今回を機に思い切って夕方のみにしました。
理由は、@ママは午前中に外出することが多く、出発前にこの米粒チャレンジをする余裕がなさそうなのがひとつ。
そして、1日に2回も米粒チャレンジをすることで、娘がすぐ飽きてしまうことを恐れたからです。
娘の性格的に、一度苦手意識を持ってしまうとそれを克服するのにとても時間がかかるため、徐々につぶつぶ食材に慣れさせる必要がありました。
1日目と同じような形式で、ベビーバスを挟んでレッツファイト。
しかしながら、米粒だと少し硬そうでオエッとなることもあったため、潰す前の10倍粥の軟飯にチェンジ。
軟飯のままだとサラッとしていて、娘が小鉢をひっくり返すときに飛び散りやすくなるため、スプーンで米粒のカタチを残しつつ少し潰して粘り気を出します。
基本的に米粒をすべて完食することはありませんが、@ママの目標は「ペースト以外の食材に興味を持って慣れてもらう」こと。
そのため2日目と3日目は「米粒を何粒か口に入れて、きちんと咀嚼することができたらOK」ということをゴールとしてチャレンジを続けました。
4日目ともなると、だんだん米粒チャレンジを嫌がるようになりました。要は、軟飯をいじることに飽きたんですね。
しかしそれは、逆に言えば、ペースト以外の食材に少し慣れてきてくれた証拠。
そのため今度は、残った軟飯に人参のペーストをまぜたものを出すことにしました。
これはバナナ至上主義だった頃、娘が断固拒否していたメニューです。
米粒チャレンジの後にそれをスプーンであげると、やはり顔をそむけて拒否。
そこで、スプーンでわざと娘の口の周りに人参ペースト&軟飯するをつけ、味をみてもらうことに。
すると味の変化(甘い)があることに気づいた娘は、なんと自ら口を開けました。そしてなんとまさかの完食。@ママ超感動。
これに気を良くした@ママは、5日目は米粒チャレンジを中止。最初から同じ人参ペースト入りお粥を出すことにしました。
すると…なんということでしょう。全 く 食 べ な い (´・ω・`)
そこで急いで米粒チャレンジを再開。そうしたら昨日と同じように自ら口を開けて完食しました。
え。なにこれ?
どうやら、米粒チャレンジで最初に味のない白米を食べたことで、その次に出される人参ペースト入りお粥の甘さがひときわ美味しく感じられたようです。
6日目は昨日の失敗を活かし、元通りの「米粒チャレンジ→人参ペースト入りお粥」の順番に。
そして一つの大きな変化がありました。
お粥の完食後、積み木のおもちゃを手に取った娘は、そのままそれをガブガブと噛み始めたのです。
(娘は今まで家のおもちゃを、舐めることはあっても噛み付くことはありませんでした。)
そこで試しに、今まで断固拒否をしていた筆頭食材である「赤ちゃんせんべい」を与えてみることに。
そしたらびっくり。赤ちゃんせんべいを手に持った娘はそれをそのまま口へ運び、なんと自らパクっと食べ始めたのです。
今までは1枚をそのまま渡しても、食べ物と認識しなかったあの娘が!
赤ちゃんせんべいを握ったまま振り回し最終的には叩き割っていた、あの娘が!
自ら食べた…だと…!?
もしかしてこれは、手づかみ食べもいけるかもしれない。
米粒チャレンジは完全に終了。
今日から手づかみ食べチャレンジのスタートです。
まずは昨日と同じ赤ちゃんせんべいを与えて、自分で食べさせてみます。昨日よりも上手に食べている姿にびっくり。
次に用意したのが、赤ちゃんせんべいと同じ形に仕上げた「さつまいものおやき」
これを赤ちゃんせんべいを食べ終えて手持ち無沙汰になった娘に与えてみました。
すると、なんとなんと!パクリと大きな口をあけて食べ始めではありませんか!!!
これには、なるべく平静を装っていた@ママも驚きを隠せませんでした。
思わず拍手して褒めると、渾身の弾けるようなドヤ顔。
娘も今までできなかったことができるようになって、嬉しかったのかもしれません。
いかがでしたでしょうか。これにてこの記事における1週間でつかみ食べの記録は終了です。
この記事において、私がみなさまにお伝えしたいことは「これをやればどんな子でも手づかみ食べができるようになるよ!」といったノウハウではありません。
今回は@ママのやったチャレンジがスゴいとか汎用性があるとかではなく、たまたま娘の成長とタイミング合っただけだと思っています。
でもそれこそが、まさにみなさまにお伝えしたかったこと。
当時、うちの娘は月齢にしては成長スピードがゆっくりで、うつ伏せや寝返りはもちろんハイハイも拒否。
9〜10ヶ月健診では「宿題」としてうつ伏せ練習を課せられたり、離乳食を食べないせいなのか体重も今まで標準だったのが標準の中の「小さめ」になったりと、親としての焦りもありました。
「子供の成長の可能性を信じる」「子供の自主性を重んじる」…頭では分かっていたのです。
でも@ママの認識は、娘が新生児時期のまま。「私が何かしないと娘は何もできない」と無意識に決めてつけて、「娘のためにできていない」自分を責めていました。
だからもし、あなたのお子さんが離乳食に限らず発育が遅くでも、どうかご自身を責めないで。
それはたまたま成長のタイミングが合わなかっただけで、そのうちびっくりするほど「今までできなかったことができるようになる」時期がきっと訪れます。
娘は今まさにその時期で、昨日できなかったことが今日突然できるようになっており、親としては嬉しくも注意ポイントが増えて気の抜けない毎日です。嬉しい悲鳴ですね。
まだハイハイはしませんが、「おすわりの状態から前に手をついてうつ伏せになり、そのまま手をついてバックしておすわりの状態に戻る」というワザを習得してから行動範囲が広がって、本人も移動する楽しさを満喫している様子です。
あくまでもうつ伏せのままは嫌みたいなので、まさに娘らしい移動手段だと思います(笑)
今まで驚くほど無意識に娘のポテンシャルを低く見積もっていた自分がいますので、知らず知らずのうちに同じことをしてしまう可能性がありますが、
今後はできるだけ娘の自主性を重んじて、できないことで焦るのではなく「できるようになる過程」を楽しんでいきたいと思っています。
この記事が、もし@ママと同じような境遇で悩んでいる方の助けとなりましたら幸いです。
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